大規模修繕の周期について
2022/01/17
マンションの大規模修繕工事は、建物を長持ちさせ機能や性能を維持し、向上させていくのに必要な工事です。
一般的に大規模修繕工事は、12年周期が目安だといわれています。
では、その理由は一体どうしてなのでしょうか。
12年周期といわれる理由
「長期修繕計画書作成ガイドライン」の影響
12年周期といわれている理由として、国土交通省が公開しているガイドラインの影響が考えられます。
しかし、必ずしも12年周期で実施しなければならないということではありません。
鉄筋コンクリート構造の建物であれば、16~17年周期で行っているケースもあります。
12年はあくまでも目安と捉え、お住いの建物の状態をよく観察し把握してから周期を決めることが前提です。
「全面打診調査」の実施
全面打診調査とは、マンションのタイルを叩き外壁タイルと下地の間に隙間がないかを確認する調査です。
タイル貼りのマンションは築10年を経過したら、築13年までの間にタイルの打診調査が義務付けられています。
この全面打診調査で異常が確認されれば、足場を設置し大掛かりな工事が必要です。
そのため、築10年を経過したマンション等では効率化を図り、築12年で修繕工事を行う場合が多いのです。
建物部材の保証期間が過ぎる
建物のタイル・防水・塗装などの部材には、一般的に10年前後の保証期間が設けられていることが多いです。
この期間であれば無償で補修を行ってもらえます。
しかし、10年を過ぎると補償期限も切れ劣化が目立ってくるため、大規模修繕工事を行うマンションが増えてくるのです。
事前の建物診断が重要
大規模修繕工事を行う前は、事前に建物診断を受けるのが一般的です。
建物診断を実施することで、異常や劣化部位を把握することはもちろんのこと、修繕時期や工事の概算費用が算出できます。
大規模修繕工事を実施する目的
・建物の耐久性
・居住者の安全の確保
・資産価値の向上
・居住環境の向上
まとめ
大規模修繕工事は、12年周期といわれることが多いですが、必ずしも12年目に実施しなければいけない決まりではありません。
修繕工事を決定するには、修繕委員会を立ち上げ建物診断を受けるなど十分な資料を集めて下さい。
また、大規模修繕工事は居住者から集めた積立金で行う場合が多いため、居住者の納得を得ることも大切です。
「株式会社ベルテック」は、工期を意識した生産性の高い大規模修繕工事を行っております。
初めて利用される方も安心してご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせ下さい。